タスクバーのピン留めアプリの場所

https://kaze88.hatenablog.jp/entry/2016/04/22/133800

■タスクバーのピン留めアプリの場所


Windows7から追加されたタスクバーのピン留め機能で表示されているエクスプローラーをクリックしてライブラリではなく、コンピューターを表示したい。

アプリケーションなら実行ファイルを右クリックで、「タスク バーに表示する」項目があるのだがフォルダーにはない。
Windows8では「スタートにピン留め」項目が追加されたが、タスクバーに追加する項目がない。

スタートメニュー(Windows8では左下隅で右クリック)からコンピューターを選んでもいいのだが、ワンアクション多い。
エクスプローラーからコンピューターアイコンをタスクバーにドラックして登録してもクリックして表示されるのはライブラリ。

どこかに登録情報があるはずと探していたら以下の場所にあった。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\TaskBar

ショートカットを見ると、リンク先が

"%windir%\explorer.exe"
(Windows8は、"C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Libraries"。ただのフォルダーへのショートカット)

となっていたので、ここを下記のように変更してコンピューターを開くように変更した。

%windir%\explorer.exe /e,::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}

と、面倒なことをしたが、タスクバーの右クリックで表示される「Windows Explorer」(Windows8は「エクスプローラー」)をさらに右クリックでプロパティが表示されるとの記事があった。

@IT:Windowsエクスプローラのデフォルトの起動フォルダを変更する(Windows 7/Server 2008 R2編)
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1290explorerop/explorerop.html

上記の記事にはコンピューター以外の特殊フォルダの設定も記載されている。

 Windowsエクスプローラは、[スタート]-[アクセサリ]メニューやWindows 7/Server 2008 R2のタスクバーから起動できる。ここをクリックすると、通常は[ライブラリ]フォルダが起動フォルダとして開かれる。実は、このショートカットにオプション・スイッチを指定すれば、デフォルトの起動フォルダが変更できる。

 explorer.exeのオプション・スイッチは、TIPS「エクスプローラで目的のフォルダだけを開く」を参照してほしい。例えば、以下のようなオプション・スイッチを付けてexplorer.exeを起動すれば、c:\tempフォルダをルートにして、アドレス・バーに[コンピューター]からの階層が表示された状態で、それぞれWindowsエクスプローラが表示される。

explorer.exe /e, /root, /select, c:\temp

 例えば、コントロール・パネルのような特殊なフォルダを開くように設定したい場合は、以下のように特殊フォルダのクラスID(CLSID)を指定すればよい。

explorer.exe /e, /root, /select, ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}

 主な特殊フォルダのクラスIDは以下のとおりだ。

特殊フォルダ名クラスID
マイ コンピューター::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}
ごみ箱::{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}
マイ ドキュメント::{450D8FBA-AD25-11D0-98A8-0800361B1103}
マイ ネットワーク::{208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D}
コントロール パネル::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\
::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}
プリンター::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\
::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\
::{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}
管理ツール::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\
::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\
::{D20EA4E1-3957-11d2-A40B-0C5020524153}
ネットワーク接続::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\
::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\
::{7007ACC7-3202-11D1-AAD2-00805FC1270E}
特殊フォルダとそのクラスID
表中のクラスIDは見やすくするために改行している。オプション・スイッチとして利用する場合は、1行で入力すること。
Windows 7でexplorer.exeにオプション・スイッチを付けて起動した例Windows 7explorer.exeにオプション・スイッチを付けて起動した例
Windows 7で、上述のオプション・スイッチを付けると、c:\tempフォルダを開いた状態でWindowsエクスプローラが起動する。任意のフォルダを指定で
きるので、作業用フォルダを開くように設定しておくとよい。

 まずはコマンド・プロンプトでどのような状態でWindowsエクスプローラを開くと使いやすいのか、オプション・スイッチを試してから、[スタート]-[アクセサリ]メニューやタスクバーの[エクスプローラー]のプロパティに設定されているリンク先を編集して、オプション・スイッチを設定するとよい。

 手順としては、[スタート]-[アクセサリ]メニューの[エクスプローラー]を右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択する。プロパティが開くので、「リンク先」の「%WinDir%\explorer.exe」を「%WinDir%\explorer.exe /e, /root, /select, c:\temp」などに変更すればよい。また、Windows 7/Server 208 R2のタスクバーのショートカットも同様にオプション・スイッチの設定が可能だ。[エクスプローラー]アイコンの右クリック・メニューで、さらに[エクスプローラー]を右クリックして[プロパティ]を選択する。プロパティが開くので、「リンク先」を編集すればよい。デスクトップにWindowsエクスプローラのショートカットを作成して、そのリンク先にオプション・スイッチを付けてもいい。

Windowsエクスプローラのショートカットを編集するWindowsエクスプローラのショートカットを編集する
[スタート]-[アクセサリ]メニューの[エクスプローラー]を右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択して、[プロパティ]ダイアログを開く。ここで、「リンク先」にオプション・スイッチを設定する。
  (1)エクスプローラー]を右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択する。
  (2)[プロパティ]ダイアログの「リンク先」を編集する。
  (3)このアイコンを右クリックし、メニューの[エクスプローラー]をさらに右クリックして[プロパティ]を選択、プロパティで「リンク先」を編集すると、このアイコンに対する起動フォルダが変更できる。

 これで、Windowsエクスプローラを起動すると作業用フォルダが開いた状態となる。そのためフォルダを移動する作業が不要になり、作業効率の向上にもつながるだろう。